こんにちは、永安造園です!広島県廿日市市で植木の剪定・お庭の手入れを行っています。
今年はコロナ禍の影響で、今までシルバーさんに頼んでいたけど頼めなくなった・・・などお困りの方が多いように感じます。植木屋さんに頼もうにも、どこに頼めばいいのか、費用はどのくらいなのかなど、なかなかわかりづらいですよね。
そこで今回は、「信頼できる植木屋」と、植木屋の資格についてお話します。
植木屋の資格って何があるの?
植木屋がお庭の手入れをするのに資格や免許が必要なの?と思われるかもしれません。
私たちが作業する上で、資格・免許が必要なものはあります。
持ってなくてもできることはあるかもしれませんが、無資格・無免許で事故をしてしまった場合、責任の取り方が違ってくると思います。
植木屋さんを選ぶとき、次の資格を持っているかどうかはひとつの参考になると思います。
物を吊ったりする場合は操縦するのに「移動式クレーン」、クレーンに物をかけたりするのに「玉掛け」、高所作業車を使用するために「高所作業車」、穴を掘るバックホウ等を使用する場合は「小型建設機械」や「車両系建設機械(掘削)」等が車両系の機械を使用するのに必要です。
これらは重機を取り扱っているところやクレーン学校で受講できます。
公共の工事や維持管理に必要なのは「施工管理技士」や「造園技能士」「街路樹剪定士」「立木伐木(チェンソー)」「草刈り機」等が主に必要です。
先の3つは実務経験等が必要で年に1回受講可能な資格であり、国も認める信用度の高い資格になります。後の2つはクレーン学校で受講できるところもあります。
(一財)日本緑化センター認定の「樹木医」は難しい試験です。
受講するためにまず大変で、条件のクリアと狭き門の選抜を通らないといけません。
合格後は実績と数年間で講習のノルマもあり、常に新しい情報と技術を更新しています。
広島県では被爆樹木を護る為に樹木医の方が診ています。
私も被爆樹木を護るための作業を一緒にさせて頂いたことがありますが、平和のありがたみを後世に伝えて守る大切な仕事であると感じました。
信頼のために
資格・免許は仕事するうえで必要だからというだけでなく、それぞれの協会団体が認定している資格を取得することで信頼を得るものもあります。
資格・免許はちゃんとしたところが一定の知識に達した人を認定しているため、信頼性があります(認定協会にもよりますが)
よく「庭園管理士」のような民間資格がありますが、剪定のプロはみんな持っているのかというと、ほとんどの人が持っていないと思います。
私たちが使用する病害虫予防に使用する薬剤なども、取り扱いにはいくつかの資格がありますし、どんどん資格が生まれてきています。中には自分で作って名乗ったりするところもあるようです。
試験を受ける側からすると「何が必要か、何が信頼される資格か、自分のスキルアップになるのか」を見極める必要があります。
まとめ
お客様には、「作業する人がどういった人物なのか、何を頑張っているか、何をやってきたのか、何に強みがあるのか」を知ってもらいたいと思いますし、知る権利があると思います。
無資格や勝手に名乗る肩書によって、いざ事故やケガを負わせてしまった場合を考えると、お客様にも迷惑がかかってしまいます。
ぜひその植木屋がもつ資格について一度調べてみると良いと思います。
ただ、資格がすべてではありません。資格を持っていない熟練の庭師の方もいらっしゃいますし、植木の病気について詳しい方もたくさんいらっしゃいます。ぜひ、お庭に植木屋さんが来られた時に、いろいろお話してみてください。
皆さまが安心して頼める植木屋さんに出会えますように。参考になれば幸いです。